2次・3次曲面に追従する柔軟な3Mラッピングフィルム
曲面の多い乗用車やデジタルガジェットにフィットする柔軟性。シワになりにくく美しい仕上がり。
多彩なカラーバリエーション
マット、サテン、ハイグロス、グロス、カーボン、ヘアライン等、多彩な外観を表現できます。
表面保護プロテクティブフィルム
3M独自技術により表面保護フィルムは、ハイグロス、グロスで発生するロール保管時の押し跡や施工時の傷を抑え、美しい仕上がりを実現します。
※ハイグロス、グロス、グロスフリップ(HG・G・GPの品番)のみの仕様です。表面保護フィルムを付けたまま施工してください。
再剥離性(粘着剤を残しにくく剥離しやすい性能)
車体塗装への接着性を保ちながら、粘着剤が残りにくく加熱により剥離しやすいフィルムです。
塗装と異なり、ラップフィルムを剥がすことで元の色に戻したり、着せ替えを楽しむことができます。
※施工方法・使用環境・下地等により、剥離性能は変化します。全ての下地に対し再剥離性を有するものではありません。
位置決めが簡単にできるコントロールタック™
位置決め時は塗装面に接着しにくく、圧着時にはしっかり接着する、施工性を向上させる技術。
粘着剤に規則的にガラスビーズを配置し、圧着前は基材に容易に接着しないスライダビリティ(位置決め)性のある独自の特殊加工。
圧着によってガラスビーズは粘着剤に埋め込まれ、本来の高い接着力を発揮します。
エアー抜きが容易なコンプライ™
粘着剤にエアー抜き溝が施されており、施工時の気泡を逃がしやすくします。
膨れ・エアー噛みを防止し施工効率を大幅に改善し、均一な仕上げが可能です。
貼り付け下地への施工可否判断
表面が平滑かつ平面な下地にのみ施工可能です。下記の下地へは施工できません。
【施工できない下地】
ポリカーボネート(PC)/ 気泡発生
ポリエチレン(PE)/接着不足
ポリプロピレン(PP)/接着不足
銅・真鍮・スズ/粘着剤変質
シリコンコーキング/接着不足・追従不足
ゴム/ゴム成分移行による変色
コルゲート・リベット/追従不可
石油類が滞留する箇所/外観異常(膨潤、剥がれ等)
常時65以上の高温になる箇所/耐候性低下・変色
貼り付け環境の確保
施工時にラッピングシートと下地の間に微細な埃等が入ると、微細な凹凸でもかなり目立ちます。
特に自動車の場合、微細な埃等が極力入らないよう施工環境を確保してください。ハイグロスは製品の特性上、剥離フィルムによって静電気が発生しやすく微細な埃等を巻き込みやすくなります。
貼り付け基材面の温度が16以下の場合、十分な初期接着力が得られません。
下地調整
下地に付着した土砂、錆、油脂分等、フィルム接着力を低下させる物質を除去してください。
特にハイグロス、マットを自動車に施工する場合、鉄粉も十分に除去してください。
以下の3種類の除去方法を状況に応じて実施してください。
(1)水清掃(中性洗剤による清掃を含む)
(2)IPA(イソプロピルアルコール)等のアルコール清掃
(3)ケレン及び下地処理(プライマー塗布等) ※プライマー等を塗布した場合は再剥離できません。
貼り付け
セーム革を巻いたプラスチックスキージー(PA-1等)を使用し、ラッピングフィルムを十分に下地に圧着してください。手袋施工では十分な接着力が得られません。
最後に全面(特に端部)をフィルム表面温度90-100になるようヒートガンで加熱してください。本製品は直貼りのみ可能です(水貼り不可)。
※グロスは表面保護フィルムを付けたまま施工してください。重ね貼りする場合は部分的に剥離して施工し、施工後は全ての表面保護フィルムを必ず剥離してください。
※グロスは非常に傷付きやすいので、埃等に十分ご注意ください。グロスを含め光沢のあるフィルムや、濃色のフィルムは施工時の伸ばしスジや貼りスジが目立つ傾向にあります。サンプルで事前に確認を行った上、注意深く施工してください。
※新ロットより粘着剤の仕様が変更されました。さらに扱いやすいく既存のものより粘着が弱く感じられます。フィルムが浮く可能性もありますので、貼り付け下地に強めに圧着してください。
旧ロットから販売いたします。予めご了承ください。
3Mラップフィルムをより長期に渡り美しい外観を維持するため、次の注意点をご参考に定期的なメンテナンスをお勧めします。
清掃・保管
洗車 | 土砂等の汚れがついたまま表面を拭くとフィルムが傷付くことがあります。表面に付着した粒子を水洗い等で取り去り、埃等の付いていないセルローススポンジや傷が付かない清潔な柔らかい布で水分を拭き取ってください。 |
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洗剤 | 研磨剤を含まない中性洗剤で水洗いしてください。 |
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ワックス効果のある洗浄剤/コーティング剤 | フィルム表面に固形分が残留し、外観を損なう恐れがあります。 |
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固形ワックス | フィルム表面の光沢を向上させ、ヘアラインやカーボンの隙間を埋めてしまうので使用しないでください。 |
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タイヤワックスがフィルムに付いた場合 | すぐに中性洗剤で清掃してください。 |
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保管について | 樹木の下、樹液、果樹等の落下する場所への駐車は避けてください。降雨後は水垢が付着しないように速やかに水分を拭き取ってください。また、不慮の事故や塗装面の不具合を避けるために、屋外駐車は出来る限り避けてください。 |
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色・柄・素材について
事前に必ずサンプル帳でご確認ください。ご希望との不一致による返品・交換は承れません。予めご了承ください。
製品表面のシリコン付着に関して
製品特性上、剥離紙(台紙)のシリコンがフィルム表面に付着して白いモヤのように見えます。3Mラッピングシートのグロスは特に付着しやすいです。
施工時にヒートガンの加熱で消滅します。製品特性のためシリコン付着による返品・交換は承れません。予めご了承ください。
その他の特性に関して
3Mラップフィルムシリーズ2080はポリ塩化ビニールフィルムで軟らかく、自動車塗装と異なり表面硬度が高くありません。そのため自動車塗装では通常発生しない現象が施工時や使用時で発生する場合があります。(例:洗車擦り傷やバフ目状の微細な傷、洗車・降雨後の水垢の固着、石跳ね等によるフィルム破れ等)塗装代替としての性能はありません。あくまで加飾・装飾フィルムとしてご使用ください。
本製品を部分的に貼った場合(パートラップ)、経年で貼らなかった部分とボディ色に差が生じることがあります。
ロット間での色ばらつきは製造工程上どうしても発生するため(特にメタリックやパール)、面で色合わせが必要なフルラッピング等の場合はロットを跨いだ製品のご使用を控えてください。
ハイグロス、グロスはプロテクティブフィルム層によりサーフェスインプレッションが発生し難いため、鮮鋭度が高い傾向があり、施工時の異物、埃等の巻きこみや貼りスジが目立つ場合があります(特に濃色系)。より注意深く施工してください。
ハイグロスは通常のグロスよりも下地塗装のムラが目立つ傾向があります。事前に外観をご確認ください。
自動車用途以外でのご使用推奨品番
BR120、BR217、BR241、M21、M27、M217、は自動車用途以外にご使用ください。
※BR120、M21は耐候性が1年です。併せてご注意ください。
※耐候性の数値は試験結果に基づく予想年数であり、保証年数ではありません。