”母として、姉妹として、娘として、そして妻として、肌の触れあいによるコミュニケーションは、それを受ける側だけでなく、与える方にも、癒しをもたらすものだと学んできました”
スーザンは、この彫像の表現するインスピレーションについてこう語っています。平穏という言葉が表しているように、ハグは、特に母にとって、穏やかな安らぎのひとときをもたらします。多くの人はこの像を母と2人の息子と捉えるようですが、どちらにも見えるようにデザインされています。実際のモデルはショートヘアの女の子ふたりでした。
贈り物に「特別」があるとしたら、
それはきっとこういうこと。贈り物で相手が「涙を流して喜んでくれた」とか「気持ちが通じたって実感がある」とか、私にとっては珍しいことでした。でも、ウィローツリーに出会ってからは、そんな体験をたくさんしてきました。そう、ウィローツリーの作品には、意味があります。そして、その「意味」は、受け取った人が感じてくれるものなんです。
もちろん、こんなふうに可愛いお人形ですし、カラーも派手すぎないのでどんな部屋にでも合いそうな、なんだか趣味の良さそうな、誰もが「あらステキ!」って思ってくれそうなギフトではあります。でも、ウィローツリーの真価はそういうところではないんです。
顔がないから、誰でも受け入れてくれる。わたしの心の鏡、ウィローツリー見ての通り、ウィローツリーには顔がありません。でも、こうやってリアリティのあるポーズを見ると、私たちはどうしてもそこに表情を想像してしまいます。上の作品に、どんな顔が見えるでしょうか。幸せそう? 遊び疲れた感じ? それとも、あなたにまた会いたいなって、そう思っていそうな顔?
眺めていると、じんわりとあったかく、自然と「大切にしたいな」って思わされるウィローツリーの不思議な力。それは、自分の大切な思い出をそこに見ることができるからです。ウィローツリーは無色透明。服装は本当にシンプルで、女性(天使も)は白のワンピース、男声は白のTシャツにジーンズが基本。年齢も、何歳にでも見える感じ(さすがに親子はサイズが違いますけど、少女像なんかは大人とも子供ともとれます)。人種も年齢も越えて「人の心のあたたかさ」を表現するために―。
”ウィローツリーは肖像画ではありません。「きっかけ」なんです。近しい友人や家族を感じるきっかけであり、また――あなたが思い出したい、触れたい誰かの記憶へのきっかけです。” |
代弁してほしい、わたしのきもち。ウィローツリーの作品にはそれぞれタイトルが付けられていて、それも贈り物の一部になります。「友情」「元気でいてね」「私のこと忘れないで」「あなたって最高」「私のあこがれ」「3人目の家族」などなど―。
ちょっと(気持ちが)重いな、とか、今風にいうとエモいな、って感じかもしれませんね。まあでもタイトルは英語ですし、よく読まないと分からないかもしれません。それに、相手がどう思うかももちろんですけど、自分の大切な人たちに大切な気持ちを伝えるって、それはそれは素晴らしいことだと思うのです。
消え物ではなくて、あえて残るものを贈りたい。そんな方にはぴったりです。
気持ちにぴったりが見つかる、
たくさんのバリエーション。天使像シリーズそんなウィローツリーは約200種類。2000年にはじめの作品が創られてから、あっという間に世界に広がりました。アメリカ・ヨーロッパで特に広まっていて、フランスの教会で見ましたーとか、ハワイのアラモアナセンターで見ましたーとか、そういう方が多いです。正直に申し上げてウィローツリーの人気は怖いくらいで、某ショッピングサイトのレビュー数は1,000越えも珍しくありません。
たとえば「家族をそろえる」はウィローツリーの楽しみ方の1つです。結婚記念にカップルの作品を、そして子供たちやペットも増やしていって。ウィローツリーはいつまでも残り、暖かい思い出を形に残してくれます。
デザインコンセプトは
「アンティーク」そして実際に手にした感じ。これもクセになってしまうポイントでして、意外とずっしりと重く高品質感があり、表面をなでると彫刻の面が感じられて、なんだかすべすべしていて、ああ彫刻っていいなと、そんな風に感じて頂けるんじゃないかと思います。ウィローツリーのデザインコンセプトは「アンティーク」で、敢えて色褪せたようにペイントされ、天使の羽根には錆び加工がされています。1つ1つペイントされているので、時期によって少しづつ色合いが異なりますので、そういったところも楽しんで頂ければと思っています。
アーティストについてウィローツリーのオリジナルは、すべてアメリカ人アーティスト 『スーザン・ローディ』 の手によって彫刻されています。
ミズーリ州カンザスシティのスタジオで、テクスタイル(布地)のアーティストとして活躍していたスーザン。ある日ギフトメーカーのDEMDACO社からの依頼で、今までに経験のない商業作品のデザインを依頼されます。彫刻すらしたことのなかったスーザンは困って、まずはお店巡りをしてみたそう。そこで思ったことは「どれも主張が強すぎる」ということでした。「贈り物は気持ちを贈るものだから、気持ちを込められるように余裕がないとだめ」そう考えたスーザンは、日本の水墨画なんかも参考にしながら「引き算」のデザインにかけてみました。結果はみなさんご承知の通りで、ウィローツリーは瞬く間に受け入れられ世界中に熱狂的なファンがいます。
スーザンのインスピレーションは、自然、ダンス、古典芸術から得られています。郊外に出かけて、鳥や昆虫をずっと飽きることなく観察したり。バレエを観るのが大好きで夫と共に地元のバレエ団の後援もしています。娘がフランスにおり、年に1度訪れるヨーロッパでは、教会の芸術などからも大きな刺激を受けています。
当店とウィローツリーとの出会いうちの店名は「ウィローツリー専門店ドナティオ」ですから、どれだけウィローツリーが好きかは分かって頂けそうなものですが…出会いは2010年ごろのことだったと思います。仕事でよく訪れていたサンフランシスコ空港近くのお土産屋さんで、私は偶然ウィローツリーに出会いました。今でもよく覚えています。「欲しいな」って直感的に思いました。別にインテリアが好きだとか、彫刻が好きだとか、誰かにあげようとか、そんなことは全然なく、とにかく直感に従って1つ買って帰りましたら、当時4歳の娘にその場で落として壊され、がっかりしてネット上を探してみるもののどこにも売っておらず…。聞いてみるとアメリカ人の友人はほぼ知っており、日本人はほぼ誰も知らないという状況で、こんな素晴らしいものを何で誰も売らないんだと憤慨し、取引を申し出るも断られ(当時、ITの会社にいたので、業種が関係なさすぎた)ならばと駐在したアメリカでアメリカの会社として取引を試みるなど、まあいろいろやったおかげで、このように皆様にウィローツリーの作品たちを届けることができています。